パンチニードルはいろんな技法やテクニックを駆使することなく、単純に刺していくだけで、もこもこした立体的な作品を作ることができるのが魅力です。
今回は、そのパンチニードルの基本と魅力についてご紹介します。
パンチニードルは、専用の針を使い布に刺していくだけで、絵柄や模様を描ける技法です。
刺している側は、ステッチをしたような見た目
です。
裏側はループ状になります。
ループができる仕組み
パンチニードルを布に刺すことで布目を広げ、パンチニードルを抜いた時に布目が戻り、毛糸が挟まりループができます。
必要な道具と材料
POINT!
綺麗に作品をつくるには、毛糸の太さ+ パンチニードルの針のサイズ
+ 布のバランスが ポイントです。
この3つのバランスが悪いと、ループがすぐに抜けてしまったり、スムーズに刺せません。
■毛糸+パンチニードル
パンチニードルは使う糸の太さや素材の違いによって仕上がりが変わるのも魅力です。
■刺しゅう枠
刺しゅう枠は、普通のものでも使えますが、刺しゅう針よりもパンチニードルの針が太いので、刺す時の布にかかる力が強く、布が弛みやすいのでしっかり張った状態で固定するか、パンチニードル用の刺しゅう枠を使いましょう。
道具と材料による仕上がりの違い
パンチニードルは使う糸の太さや素材の違いによって仕上がりが変わるのも魅力です。
①ステッチ
パンチニードルペンM+刺繍糸
②ループ
パンチニードルペンM+刺繍糸
③ステッチ
パンチニードルペンL+極細毛糸
④ループ
パンチニードルペンL+極細毛糸
⑤ベルベット調
パンチニードルペン+極細毛糸+ ループカット
①-⑤
DMC PUNCH NEEDLE PEN
¥1,980(税込)
DMC 開発の刺しゅう糸でもパンチニードルが楽しめる針です。
3 パターンの太さの針がセットされています。
また針の長さも調整ができループを自分の好きな長さに仕上げられる優れもの。最長30mm まで延ばすことができます。
【針の太さ】
S- 1mm
M- 1.5mm
L- 2mm
⑥ステッチ
パンチニードル10号+極太毛糸
⑦ループ
パンチニードル10号+極太毛糸
⑧ベルベット調※
パンチニードル10号+極太毛糸+ ループカット
⑥-⑧
DMC PUNCH NEEDLE 10 号
¥2,200(税込)
太い糸で作品を作る時に使う針です。目が粗い布に太い糸で刺しゅうするので、比較的早く仕上げることができます。ラフな雰囲気の作品を作るのにおすすめです。
【針の太さ】
3.4mm
ベルベット調の仕上げ方
糸の通し方
①パンチニードルの先から糸通しを
入れます。
②パンチニードルの後ろから出た
糸通しの輪に糸を通します。
③糸通しを引っ張って、毛糸の先を
引き出します。
④パンチニードルの針先にある穴に
も糸通しを入れます。
⑤糸通しを引っ張って、穴に糸を
通します。
⑥これでパンチニードルと糸の準備
はOK です !
刺し方
①布に対して、なるべく垂直に
刺しましょう。
②針の根元までしっかり刺しましょう。
しっかり刺しきることで、ループの
長さを揃えることができます。
③針を出す時は針先を布の表面まで
持ち上げ、そのまま滑らせるよう
に次の穴に刺します。
④1列が刺し終えたら、針を刺したまま
フレームごと回転させます。
※進行方向と針の向きに気をつけましょ
う。
⑤2 列目は1 列目と半目ずらして刺しま
す。( お好みで揃えてもOK )
①~⑤を繰り返していきます。
5列刺した時の、それぞれの見え方
ステッチ側
ループ側
刺し直したい時
①戻りたいところまで糸を引っ張って
抜きます。
②布の穴は指で整える。
③パンチニードルの後ろから糸を引い
て、針先の緩んだ糸のテンションを
戻せばOK !
糸始末
ステッチ側or ループ側 どちらで処理してもOK !
ステッチ側で処理する場合
ステッチ側に残した糸をカットします。抜けるのが心配な場合は、手芸用接着剤や接着芯を貼って固定します。
ループ側で処理する場合
①ステッチ側に残した糸を少し余裕
をもたせてカットします。
②裏のループ側から糸端を引っ張り
糸先を出し、ループの長さに合わ
せて糸端をカットすれば糸始末が
できました。